2020年01月20日

大地と自然の恵み2020 新しい挑戦 その2

注目の野菜「ビーツ」にチャレンジ!
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切り口からにじむ鮮やかな赤紫色が特徴のビーツ

ビーツって知ってますか?赤いカブのような外見ですが、実はほうれん草の仲間。世界各地で栽培されていますが、日本ではまだなじみの薄い作物です。名前は知っていても、どうやって食べるの?という人が大半だと思いますが、ビーツを使った料理で有名なものといえば、ロシア料理の「ボルシチ」でしょうか。ビーツの他に、玉ねぎ、人参、キャベツ、牛肉などが入ったスープで、世界三大スープのひとつとも言われています。

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ビーツの料理といえばボルシチ。鮮やかな赤い色のスープです。上に乗っかってる白いものはサワークリームです。

食べる輸血 血蕪とも呼ばれるビーツ
ビーツには赤い色の食品に多く含まれる「ポリフェノール」が多く含まれている他、カリウム、鉄分などのミネラルも豊富で「食べる輸血」と言われることもあるほどです。甘みも強く、調理方法もスープ以外にピクルス、ロースト、さらに鮮やかな色を生かしてお菓子の着色にも使われています。

実は、このビーツを以前にも育てていたことがあります。ただし、根茎ではなく、若いうちにベビーリーフとして収穫して出荷していました。ベビーリーフはビーツ以外にも、コスレタス、水菜などですが、赤紫色の入ったビーツの若芽を加えることで彩り、栄養バランスともに良いということでお客さまにも喜ばれていました。
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これがビーツの苗。サラダの中で似たような葉っぱを見たことがある人もいるかも

ベビーリーフは手間がかかることもあり、今は栽培をやめてしまいましたが、今度は葉っぱの部分ではなく、根茎の部分を育てて販売してみようということになりました。新しい試みではありますが、ベビーリーフとして育苗の経験があるので、わかっていることもあります。ビーツは有機野菜としてだけでなく、慣行でも作付けしているところが少ない作物。今回、お客さんからの要望があったとはいえ、どの程度売れるのか現時点では読めないので、やや博打的ではありますが、それだけにチャレンジしがいがある野菜といえます。レシピも日本人の口に合うように色々な調理方法や味付けを試して、新しい野菜のニーズを開拓するぞ!などと、まだ採れてもいないうちから鼻息も荒く、収穫を待ちわびている今日この頃。収穫は3月頃からの予定。私も楽しみです。


posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 11:45| Comment(0) | 有機ビーツ/beetroot | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大地と自然の恵みの2020 新しい挑戦 その1

一月は一年のはじまりですので、今年のこれからの話を代表に聞いてみました。たとえば新しくチャレンジする作物のことや、スタッフのこと、流通のことなどなど何回かに分けてお届けします。まずは昨年末から年始に植え付けたばかりの栗についてのお話しから。

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植えたばかりで収穫はまだまだ先なんですけど。画像はイメージですよ。。

桃栗三年柿八年...
昨年末に栗の苗を植えました。桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿..と続きますが(他にも諸説あります)柚子は私達も栽培しているのでやや不名誉な言われよう。。柚子は古木に成る実の方が味が良いとされているので、成長がゆっくりでも許して欲しいですね。

いきなり脱線しました...。もとい、野菜と違って果樹については、一年に一回しか収穫がないため、山間地など、他の作物の作付けが難しい場所などで栽培されてきました。ところが近年では農業従事者の高齢化が進み、平坦な場所でも農地として維持することが難しい土地が増え続けています。

高齢化と耕作放棄地の拡大
農地は宅地や商用地などへの転用が難しく、一度放棄されると草木が生い茂る藪になってケモノが住み着いたり、あるいは、これが私たちにとっては特に問題なのですが、有機農業では禁止されている除草剤が撒かれてしまったりするのです。コツコツと記録を取り、手間のかかる有機認証の申請を行っていても、隣接する畑で除草剤を使われてしまうとこれまでの努力が一気に水の泡になってしまうこともあります。

私たちの畑の多くは住宅地に隣接しており、土地の持ち主が農業従事者ではない場合も多いので、近隣の土地の利用状況には特に気を配っています。高齢の住民にとって草刈り作業は体力的に負担が大きいため、除草剤を使用するケースも増えてきました。そして、これらの除草剤は最近ホームセンターはおろか、薬局やスーパー、さらには百円ショップなどでも売られるようになったことから、以前よりも気軽に利用する人が増えているという事実にも頭を抱えています。

有機の農地利用で「三方善し」
他人の土地利用のことをとやかく言っても水掛け論になりやすく、近所の人との関係が悪化すれば命取りなのが農業の怖いところです。ややこしい交渉で時間と精神をすり減らすぐらいなら、いっそその土地を借りて、ぜんぶ有機の畑にしてしまおう。というのが代表の考え。田舎では先祖から受け継いだ農地を荒らすということが何よりも嫌われるので、そこに作物が植えられて、引き続き農地として使われるならばと、積極的に貸していただける場合も多いのです。

でも新しい畑が次々に増えると、スタッフの仕事も増えて、たちまち人手不足になってしまいます。そこで、成長に時間がかかる果樹などを取り入れ、一般の農地から有機の畑への転換をしながら農地として運営し続けるという試みをしています。

これまで、果樹は高知の特産品である柚子だけでしたが、どうせならば同じ作物を増やすよりも新しい作物にチャレンジしてみようということで、選ばれたのが栗。最近は新しい品種も色々あって目移りしますが、その中から代表が選んだのは「ぽろたん」という栗。渋皮が剥きやすく、甘みがあるのに、従来からある中国系の甘栗と違って粒が大きいのが特徴で、栗が大好きな管理人もその成長をとても楽しみにしています。

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で、コレが植えたばかりの栗の苗木。。枝?

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でも、近づいてみると冬芽がしっかりついていますよ。

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栗の畑はゆずの隣です。木が成長するまでは株間が広く、すぐに草に埋もれてしまうので、スタッフが黒い防草シートを丁寧に敷きこんでいます。

安全な野菜を届けるためには、野菜を作ることだけではなく、周囲の環境も作って行かねばならない。ということは、有機農業を続ける上でとても大切なことです。目先のことにとらわれず、10年後、20年後のことを考えて、里山の自然に溶け込む仕事を続けていきたいと考えています。

posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 10:04| Comment(0) | 有機くり/chestnut | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月12日

ミニトマトたちの新居紹介! 工夫がいっぱいの最新ハウス事情

昨年から稼働したばかりの新しいハウスで、ミニトマトの収穫がはじまっています。新しいハウスは環境配慮型の省エネタイプ。寒い時期でも太陽光を最大限に利用し、燃料を節約するためにハウス内の温度調整が自動的にできるように機械制御されています。2018年に導入された「低コスト耐候性ハウス施設」の2019年新設棟で
(詳しくはhttp://yuukinougyou.seesaa.net/article/462310071.html寒い露地とはうらはらに、あたたかく快適なハウスの中、ご機嫌なミニトマトは、すずなりの実をつけてくれています。

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ハウス内はこんな感じでミニトマトが鈴なりになっております。

撮影のためにハウスに入った時は、朝の9時ごろ、お日様の光がハウス全体にそそぎ、気温が上がりはじめたのを自動的に感知したハイテクハウスさんが暖房を止めて、内張りの巻き取りをはじめていました。賢い!!

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暖房も、ハウスの隅々までいきわたるように、筒状のビニール製ダクトが取り付けられています。

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こんな感じで、畝の間をビニールのダクトが伸びていて、暖房器から離れたところまで暖気を運んでいます。

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夜間や早朝は気温が下がるので内張りが閉じています。

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日が差し始めてハウス内の気温が上昇してくると、内張りは自動的に巻き取られていきます。

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自動巻き取りが終了。

冬場でも晴れる日が多く、日照時間が長いのが南国高知の強みです。寒い日でもお日様さえ出ていればハウスの中はポカポカで汗ばむほど。朝晩は冷えますが、外気の影響を少なくする工夫で、暖房に使う燃料も節約できるという訳。

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暖房用の燃料は排気ガスの出ないGLT燃料を使用しています。排出される二酸化炭素は植物の成長のために欠かせないため、ハウス内に戻して一石二鳥。農薬を使わないからこそ、生育環境を整備して、作物が本来持っている力を最大限引き出す工夫をしています。

安全な野菜を安定して届けるために...
安全な野菜を安定して届け続けるということは、それができている時は当たり前のようで、特別に評価を受けることもありませんが、気候や環境に大きく左右される有機農業において、実はとても難しい課題でもあります。

農業はデスクワークのように天候に大きく左右されない仕事とは違い、忙しい時期とそうでない時期の格差が大きいのですが、働いてくれるスタッフの生活の安定を考えれば、忙しい時だけ雇用するという形式では継続が難しくなっています。

高知県は、消費地である関西、関東の都会と比べて温暖で、都市近郊のの生産地よりも早い時期野菜が収穫できるという利点もありますが、さらに施設を利用することで、季節によって生産と仕事量の波が大きくならないように工夫してきました。ただし、この方法が、いつどのような場合にも正しい訳ではなく、常に工夫と試行錯誤を繰り返していくのが農業のありかただと思っています。


posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 07:00| Comment(0) | 有機ミニトマト/tomato | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月06日

2020年 新年あけましておめでとうございます。

年明け、あたたかい日が続きましたが、今朝はぐっと冷え込み、ようやく1月らしい気候です。暖かいと過ごしやすいのはありがたいのですが、露地栽培が多い有機栽培においては、冬はきっちりと寒く、夏はそこそこに暑くなることも必要で、そういう意味では、この時期にぐんと冷え込む朝があるのもありがたいことのように感じます。

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霜の縁取りが朝日に映える菜花たち。

暖冬で収穫が遅れていた菜花も現在絶好調!花芽が次々と上がってきて、スタッフは年始から収穫に大忙し。花が咲いてしまうと商品にならない上、新しい花芽が付きにくくなるので、広大な畑で菜花の成長に遅れをとらないように見廻らなくてはいけません。

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こうなっては、摘み手の負け。。キレイなんですけどね。

2月末には収穫も終盤になり、菜花も花盛りになります。桜より一足も二足も早いお花見ができます。ご近所さんにも毎年評判なんですよ!

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こちらの神社は我らが氏神さま、川上様こと大川上美良布神社です。

撮影の合間に川上様にお参りして、スタッフのみんなと野菜たちの健康を祈願!
今年もよろしくお願いします。
posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 10:49| Comment(0) | 有機な花/field masterd | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月26日

年末年始のお知らせと。

クリスマスも終わり、今年も残り少なくなりました。年末年始のお買い物、野菜もお忘れなく。年越し蕎麦やお雑煮に欠かせない青ねぎは。いつもより多めに用意しておきたいですね。

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朝露に輝く青ねぎの畑。

冬の青ねぎは寒さに当たり、甘みが増して最高。撮影した日は霧が出ていましたが、乾燥しがちな冬でも、物部川から立ち昇る霧のおかげで柔らかくて美味しい青ねぎが収穫できるという訳。

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菜ばなも花芽が続々と上がり、収量も増えてきました。

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大地と自然の恵み、年内の営業は12月28日(土)まで、2020年は1月3日(金)からとなります。
posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 18:51| Comment(0) | 有機青ねぎ/long green onion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月16日

調味料のこと 塩

調味料についてのコラム、第二回は塩!
「さしすせそ」の「し」です。
5種類の中で、唯一の無機物。そして最も古い調味料にして、人体にとって欠かすことのできない要素です。

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お塩も色々
塩は海水や岩塩から作られますが、日本国内で利用されている食塩の大半は海水由来のものです。太陽の熱を利用して製塩する「天日塩」は歴史も古く、世界中で行われてきた製塩方法ですが、日本では降雨量が多く、太陽の熱だけで海水から塩を取り出すことが難しいため、木材を燃料として加熱することによって塩を得てきました。しかしその方法では、燃料が多く必要となり、製塩のコストも高くなってしまうため、今日では電気を利用して海水を濃縮する「イオン交換膜法」を利用して低コストで塩を得られるようになりました。紺色で「食塩」と表示のある、最も一般的に販売されている塩はこの方法で作られています。

「イオン交換膜法」で製塩された塩と、古くからの製塩法で作られた塩の違いは、ずばりミネラル。カルシウム、マグネシウム、カリウムなど。微量ではありますが、実は人体にとって大切な要素です。そしてこれは、有機農業では最も大切な仕事である、土作りでも必ず出てくる成分です。野菜のミネラルバランスに気を使いながら、作業する人間のそれには無頓着というのもおかしな話。化成肥料を使うようにサプリで取り入れたりするのではなく、日々の食事の中でおいしく取り入れていきたいですね。

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昆布、魚滓など、海産物由来の有機肥料には、作物の成長にも欠かせないミネラルが多く含まれています。

塩の旨みとは?
そしてミネラルが含まれている塩とそうでない塩の味を比べると、前者がしょっぱさ以外に甘みや苦みなど、味の奥行を感じるのに対して後者は単に塩辛いだけです。「美味しい」と感じる味覚センスというのは、人体に必要なものを選び出すために必要な能力だということも言えます。しかし、何かが過剰になったり、ストレスを感じたりするとその大切なセンサーも狂ってしまうので、妙に濃い味のものが食べたくなったり、味がわからなくなってしまった時は要注意です。

塩を選ぶ
とはいえ、手間暇のかかる天日塩は食塩の何倍もの値段です。大量に使う調理にはなかなか使えません。そこで私は、パスタを茹でたり、素材を塩で漬け込んだりする場合に使う塩と、味付け使ったり、食卓で料理に直接かける塩を分けています。

パスタを茹でる時は「伯方の塩」や「しままーす」などの輸入天日塩をベースにした塩を使います。「イオン交換膜」を使用した食塩と比べるとやや高価ですが、それでも1kgあたり500円以下。大体300円程度で販売されていることが多いです。

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おなじみの伯方の塩。商品名を見ると国産のようですが原料塩の9割は海外から。

肉料理やてんぷらなど、料理に直接振りかける場合は、国産の天日塩を使うようにしています。いずれも種類は本当にたくさんあって、どれを選んで良いのか悩みそうなので、私がこれまでに使ってみたことのある塩を紹介しておきます。色々な塩を使ってみて、好みに合うものを見つけたいですね。

・美味海 
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・土佐の塩丸
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いずれも、高知県の西部にある黒潮町で作られた天日塩です。加熱せずお日様の力だけで製塩する「完全天日塩」です。高知でよく食べられている「塩タタキ」にはおいしい塩が欠かせません。鮮度のいいカツオを藁焼きにして、たっぷりの薬味(もちろん青ねぎと生姜は外せません)と美味しい塩で食べます。素材そのままなので、本当に新鮮なカツオでなければ美味しくないのですが、こちらも機会があればぜひお試しください。






posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 12:01| Comment(0) | 有機野菜レシピ/recipe | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月10日

寒さ本番!有機にらを使った あったかいちゃんこ鍋であったまろう。

11月は暖かい日が続きましたが、12月に入って、南国土佐も冷え込みが厳しくなってきました。
こんな時に食べたいのは断然お鍋!

最近ではお鍋に入れるだけの粉末や液体のスープの素がたくさん出回っていますが、元々のお鍋は野菜やお肉から出た出汁(だし)を生かしたお料理。寒くなって甘みを蓄えた野菜の旨みをじっくり味わえるレシピを紹介します。

有機にらたっぷり! 塩ちゃんこ鍋の作り方
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【材料】
・だし汁 1リットル(かつおと昆布のだし →取り方https://www.yuukinougyou.com/recipe/category/2637727231387381239712366
・塩 小さじ4
・しょうゆ 大さじ1
・みりん 大さじ1
・日本酒 100cc
・にんにく 2かけ(すりおろし)
※ 辛いのが好きな人は、食べる時に柚子胡椒や、七味唐辛子を入れるのもおすすめです。

・きのこ類 (しめじ、えのき、しいたけなど)
・有機ニラ 1袋
・もやし 1袋
・厚揚げ 1個
・豚肉細切れ またはバラ肉 150g
・うどん またはラーメン 1玉
・有機青ねぎ 2本

 具材は、上記の他、白菜、白ネギ、つみれなど、あるものを入れて。豚肉がなければ、鶏もも肉や鶏の肉団子などを入れてもおいしい。

【作り方】
1・だしを取ります(だしのとりかたはhttps://www.yuukinougyou.com/recipe/category/2637727231387381239712366
2・1のだしに、酒、にんにくのすりおろしときのこ類、厚揚げを入れて弱火にかけます。(きのこと厚揚げを先に入れるのは、旨みを引き出すためです)沸騰したら他の調味料を入れます。ひと煮立ちしたら味見をして、好みで塩や酒を足します。(この後、水分のある素材を入れるので、ここではやや濃い目に味付けしておいた方がいいかもしれません)
3・麺以外の具材をすべて入れ、火かげんを中火にしてから蓋をして具材に火が通るまで煮ます。
4・各自取り分けて(スープは後で麺を入れるので半分以上残す)鍋の中身を食べ終わったら、最後にうどんかラーメンを入れて火にかけ、好みの固さになる直前に刻んだ青葱を入れて蓋をし、少し蒸らしたら出来上がりです。




posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 10:08| Comment(0) | 有機にら/allium tuberosum | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月02日

嵐のあとの畑

昨日は夜中に雨が降って、雷がゴロゴロ鳴る不穏な天気。朝には雨もやみましたが、畑の野菜には水滴がひかり、山には靄がかかっています。
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定点チェック。山にたなびく霧霞。そしてなんとなく気温が高い。。

そしてなんと昨日から12月!!ぬくいので、そんなつもりはなくともはや師走。。年末に向けて出荷も忙しくなる今日この頃。朝いちばんで菜ばなの畑を偵察に行きました。花芽はまだかー?

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ででん。立派にわさわさとはしてますが。。

株の中心を順番にのぞき込む不審者となりながら、これもない。あれもまだ、と畦をウロウロ。ようやく小さな花芽をいくつか発見しました!うれしい!!

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大きな葉っぱをかきわけ、根元の方にまだ小さい花芽発見!

これが「トウ立ち」といって、花芽が付くと収穫できなくなってしまうものが多いのですが、菜花やブロッコリーはこれを食べるのでどんどん出てこい!という感じ。しかし花が開いてしまうと、その株は「もう仕事終わり」という気分になってしまうため、花を咲かさぬように次々に花芽を摘み取っていかねばなりません。そしてそうすることによって、次々と新しい花芽が発生するというしくみ。

ああ、そして今年は代表曰く「ちょっと怖いばあ植えた」とのことですので、収穫が始まったらなにとぞよろしくお願いします。もちろんお味の方は太鼓判!ぜひたくさんのお客さんに食べていただきたいです。

posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 10:01| Comment(0) | 有機な花/field masterd | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月25日

調味料のこと 砂糖編

以前に、油について取り上げましたが、今度は調味料。単純に、塩、砂糖と言ってもその品質は実に様々。あまり考えずに、昔から使っている銘柄をなんとなく使い続けているという人も多いかもしれません。

台所に常備しておく調味料の種類は、台所の数だけ組み合わせがあります。特に日本の家庭料理では、和食以外に色んな国の料理が取り入れられていることが多く、うっかりすると調味料だらけ。。ここは基本に立ち返り家庭科でも始めの方に習う「さしすせそ」に絞って紹介しようと思います。

さしすせその「さ」は砂糖の「さ」

調味料の「さしすせそ」とはそれぞれ、和食でよく使われる5種類の調味料を指し、その並びは、調理の際に食材に加える順番を示しています。

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1.さ→砂糖
2.し→塩
3.す→酢
4.せ→醤油(古い仮名遣いで「せうゆ」から)
5.そ→味噌

そして、今回はその筆頭である砂糖について。みりんやお酒、甜菜糖やハチミツなど、砂糖以外にも色々な甘味料がありますが、一番良く使われるのが、サトウキビを原料とした砂糖です。

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かつて砂糖は大変に貴重なもので、庶民は手に入れることも難しいという時代もありましたが、戦後、砂糖の価格も徐々に下がり今ではとても身近な食材になっています。最近では健康志向から、砂糖や甘みは控える傾向にありますが、砂糖には甘みをつける目的以外に、焼き色をつけたり、生地をしっとりとさせる効果もあり、甘みを控える目的でやみくもに分量を減らすと、色が悪くなったり、固くなったりと、料理の仕上がりに影響する場合もあります。

砂糖が「さしすせそ」の筆頭にあるのは、主に加熱調理の際、たとえば肉じゃがを作る場合など、砂糖より先に塩気(塩や醤油)や酸(酢)を加えてしまうと、食材が固くなり、食材に甘みが染み込みにくくなってしまうからです。(煮汁は甘いのに、ジャガイモは固くて味が染みていないという出来の肉じゃがを作ったことのある人は大抵これが原因 )さらに酢、醤油、味噌の三種類は発酵食品で、長く加熱すると酵素や独特の風味が損なわれるため、調理の終盤に使うことが多くなります。

サトウキビを原料にした糖類の中でも、色々な種類があります。

1・黒砂糖
2・きび砂糖
3・粗糖(花見糖)
4・上白糖
5・三温糖
6・粉糖
7・グラニュー糖
8・氷砂糖

※ リストは上に行くほど、原料に近く、下に行くほど加工・精製が進んでいて、糖以外の成分が少ない状態です。

原料であるサトウキビの茎を圧搾して、糖分を含む液を絞り、不純物を分離する前の段階で煮詰めて固めたのが黒砂糖。食べたことがある方はご存知だと思いますが、黒砂糖には甘みだけでなく、独特の風味の中に苦みやコクがあり、料理の種類によっては、その個性が邪魔になることもあります。黒砂糖として消費されるのはほんのわずかで、多くの場合、ここからさらに精製してさまざまな種類の砂糖になります。

加工の段階で、糖分以外の成分を徐々に分離していきますが、分離した糖蜜はモラセスとも呼ばれ、ラム酒や焼酎の材料になったり、健康食品の材料になったりもしています。(だから黒砂糖よりも工程の多い白砂糖の方が値段が安い)


最近では精製度の高い白砂糖やグラニュー糖が有毒であるという議論も多く、摂取を避ける人もいますが、個人的にはどれも程度問題であると思っています。精製度の高い砂糖では、雑味がないことによるメリットもあるのですが、砂糖の種類による味の違いについては意識している人は少ないかもしれません。私個人の印象ですが、白砂糖よりもきび砂糖や粗糖の方が、砂糖本来の風味があり、美味しいと感じるので、普段私がが調理用に常備しているのは「きび砂糖」です。すっきりしたいジンジャーエールなのどレシピにはもう少しあっさりした「粗糖」を使っています。ここでさらにすっきりしていそうなグラニュー糖を使っていないのは、どちらかというと産地確認の問題。グラニュー糖は原料の産地表示がないものがほとんどで、国産なのか輸入なのかもわかりませんが、きび砂糖や粗糖の場合、「種子島産」などの具体的産地の表記がなされていることが多いということがあります。

どちらにせよ取りすぎれば良くないというのは変わりなく、できるだけ素材本来の甘みや旨みを引き出す調理法を工夫したり、みりんや酒などを使用するなど、おやつや飲み物以外でも糖分を摂りすぎないように工夫しています。甘いものは心の栄養、というと言い訳のようですが、楽しみのために、食べ過ぎないように注意しつつ、時々はきらびやかなスウィーツを食べたりするのも悪くないと思います(ただしその頻度は問題ね)

ちなみに市販の清涼飲料水には砂糖ではなく「果糖ブドウ糖液糖」が使用される場合が多く、この糖液は砂糖と比較して甘さがすっきりしているので、知らず知らずのうちに糖分を取りすぎてしまうので、注意が必要です。糖分の過剰摂取によって、虫歯や糖尿病などのリスクが高くなることは良く知られていますが、さらに原料のトウモロコシは遺伝子組換えである可能性が高いのです。果糖ブドウ糖液糖については、安価であるため、ファーストフードや低価格の加工食品に使用される割合も高く、所得の低い層ほどこれらの食品の摂取量が多くなっているということも気になる点です。

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以前に取り上げた油の場合と同様、これを使用した加工食品にはそのことが記載されることがないために、知らず知らずのうちに、遺伝子組換え作物を摂取してしまうことになります。遺伝子組換えといえば、自然食品のイメージが強い「甜菜糖」は国産でもほぼ遺伝子組換え作物になっていると知って、こちらも選択肢から外しました。過敏と思われるかもしれませんが、その安全性に結論が出ていない新しいテクノロジーをまず疑ってかかるということは、常に大きな流れに翻弄される私たちに残されたわずかな自衛手段だと思うからです。

どんな食品でも、安心して食べるものを手に入れるために、原料の由来や加工方法がはっきりと示されたもの、さらには生産者が見えるものを選ぶということに行き着きました。野菜だけではなく、自分や家族が日々口にするもの、さらに生活で使用する日用品や衣類についても、どんな風に作られたものかを意識して選択するということは、社会を変える第一歩ではないでしょうか。

砂糖のことを説明するつもりがちょっと風呂敷を広げすぎたようですが、とても大事なことだと思っているので、一人でも多くの人に届けばと思いつつまとめています。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 10:32| Comment(0) | 有機野菜レシピ/recipe | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月18日

おいしい野菜を作るために 機嫌の良いスタッフが必要です。

料理は素材が8割

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野菜レシピの開発は、ブログ管理人の担当なのですが、料理していて思うのは、料理は素材が8割ってこと。いやいや、もっとかな?料理のテクニックを磨く前に、まずは食材選びの目利き。実のところ食材さえよければ、込み入った調理など不要。色々凝ったことするとかえって素材本来の良さを損なうくらいのもんです。

だから真の目利ともなると自分で野菜育て始めたり、魚釣りに行っちゃったりします。逆もまたしかり。美味しい野菜作りを突き詰めると、百姓だって自分で料理して食べ始める。いずれも食いしん坊なのは変わりなく、美味しいものに貪欲な者ほどいい職人になるというのは、必然の流れなんでしょうね。

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今の時期、甘みがましている自慢のニラ。炒め物や餃子だけでなく鍋物にも便利!

野菜の味に影響するのは、肥料はもちろん、適切な灌水、換気、それぞれの作物にとって快適な温度や湿度のコントロール。さらに彼らをお世話するスタッフの体調やご機嫌だって影響しています。体調が悪いと他のスタッフや作物の様子に気を配る余裕が失われ、不機嫌な人がいれば、現場のムードも悪くなって、全体の作業効率も落ちてしまいます。それぞれが機嫌よく仕事できるように、食事と休息も大事な仕事の一部です。がむしゃらに時間をかけさえすれば生産性が上がるっていうもんでもない。

機嫌よく仕事することの大切さ

お腹が減っているのに作業を続けたりしたら、集中力が切れやすく、普段ならありえないミスをすることがあります。怪我の原因は不注意より前、その不注意になる原因が空腹や寝不足なんだから、くれぐれも自分の機嫌をとりそこねんな!ということは、声を大にして言いたい。

常に機嫌よく仕事をすることは、大きな事故を防ぐ上でも、実はとっても大切なこと。疲れたり、イライラしていたりすると、ささいなことでもネガティブな方向にばかり思いつめがちになります。美味しいものを食べると前向きになるなんて、単純なようですが当たり前の因果関係じゃありませんか。

そしてもちろん、食事の内容も大切。有機農業を仕事にしながら、自分は添加物まみれの加工品や栄養ドリンクなんぞで稼働していたら、本末転倒。作物より先に人間の方が病気になっちゃったりしたら、まるで説得力なし。元肥や追肥の計算の前に、自分の食事と生活環境を整えることが先です。

このブログや、レシピの記事は、野菜を買ってくださるお客さんに、美味しく野菜を食べて欲しい!という思いと共に、スタッフのみんなにも、自分達の育てた野菜をもっともっと食べて欲しい!という、やや押しつけがましい管理人の希望が盛り込まれております。若いスタッフは、まだ多少の無理してもへっちゃらだったりして、自分の体のことを考える機会も少ないのではないかと思います。(そういう管理人だって、20代の頃はかなり適当な食生活でした)健康情報も多すぎて、何が正しいのかまったく分からない世の中ですが、そこは植物に習い、その時々で自分の体が本当に欲しているものに気づける感性を養っていきたいですね。




posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 11:59| Comment(0) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする