2019年10月28日

暦の上では

もうすぐ11月。今は暦の上では「霜降」(そうこう)といって、初霜が降りる時期とされていますが、今のところそんな気配もなく、日中は汗ばむ陽気です。このあたりの紅葉はもう少し先になりそうですが、畑のまわりは徐々に秋色に。あちこちに生えている柿の木の実が色づいておいしそうです。

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これは事務所の近くにあるお宅の柿。とてもおいしそうですが眺めるだけですよ。。

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最近はあちこちの休耕田にコスモスを植えてあるのを見かけます。

先週ご紹介したように、虫の活動も活発で油断できませんが、先日の台風で傷ついた作物も少しずつ回復しています。破れたハウスに植えていた小さなパセリも、少し大きくなって、収穫がはじまりました。

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既にインフルエンザが流行しているというニュースも耳に入ってきました。風邪対策にもビタミンたっぷりのパセリ、おすすめです。


posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 11:46| Comment(0) | 有機パセリ/parsley | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月21日

菜ばなの苗を植えました。

今年は10月に入っても暑い日が続きましたが、菜ばなは冬の楽しみ。私も好きな野菜なので、成長を楽しみにしています。種まきをしたのは9月上旬。直播にしたのでは、暑さでなかなか育ちませんので、遮光したハウスの中で苗を育成。その後、順調に育った苗を10月はじめに定植しました。

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10月はじめ、苗を植えたばかりの頃の様子。

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苗を植えた直後にやってきた台風にはやきもきしましたが。

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約2週間後。台風の雨風にも耐えて、順調に育っています。

例年であれば、そろそろ肌寒くなる10月下旬、朝晩の寒暖差のある山間では、虫の姿もまばらになる頃のはずですが、今年はなかなか気温が下がりません。そうなると、まだまだ元気なのが菜ばなが大好きな青虫。。撮影しながら、10匹あまり捕獲しましたが、まだまだいる様子。

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フワフワ黄緑、モンシロチョウの幼虫。葉っぱをもりもり食べて緑色のうんこがいっぱいです。

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葉っぱの裏に潜んでいるのは、悪名高きヨトウムシ。

上の画像のヨトウムシは、まだ卵から孵って日が浅く、緑色で、葉の裏にいますが、もう少し育つと、土の色になって地面の中に潜みます。昼間は地中、捕食者である鳥や他の虫が活動しない夜間に葉っぱを食害します。昼間、畑を見ても穴はあるのに下手人の姿は見えず。それ故、夜盗虫(ヨトウムシ)。野菜農家の天敵です。

ところで、たくさん植えてある苗のうち、虫が食っているのはひょろりとしていて、弱々しい株だったりします。人間から見ると、葉っぱがみずみずしく、ハリと勢いのある方がおいしそうに見えるのですが、虫たちから見ると、葉っぱが薄くて柔らかい方が食べやすいのでしょうか。

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トホホな虫食い破れ苗。食われたから弱ったのか、弱いから食われたのか。。

人間でも、バランスのいい食事をして、適度に休息を取り、機嫌よく過ごしている人は病気にかかりにくいものです。農家の仕事としては、自分では移動できない野菜たちのために、まずは快適な住処として適度に水分を含み、また水はけがよくて、のびのびと根っこを伸ばせる土を用意し、適度な株間や間引きで風通し良く、過ごしやすい環境を整える。さらに食事として、バランスの良い肥料を与える、それでもうまくいかない時は、そもそも作物が、育てている土地の気候風土に合っていないのかもしれません。

土地と気候に合った作物を、適切な時期に種まき、植え付け、天候の合間をみて、最適な時期に収穫をする。おいしい野菜を収穫するまでには、試行錯誤、数多の失敗と再挑戦、その積み重ねから得た方法論があります。ただ、それも絶対ではありません。今年成功した方法が来年も通用するとは限らないのが、自然を相手にする仕事の面白くもおそろしいところです。度々訪れる危機に際しても、サーフィンをするように、逆らわずしなやかに、大波小波を乗りこなしたいものです。
posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 12:01| Comment(0) | 有機な花/field masterd | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月14日

台風19号

台風19号、高知では、先週の強烈な低気圧通過時よりも雨量は少なかったものの、強風による被害が出ています。関東の状況をニュースで見ると、この程度で済んだ。と思わなくてはいけないのかもしれませんが、度々食い込んでくる台風に備えるための、防護作業と、被害の後片付け作業に大きく時間を食われ、本来計画していた作業が遅れています。

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台風19号の風により、マルチがはがれ、倒伏した青ねぎ

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今回も前回とは別のハウスがやられました。農家にとって心折れる光景です。

今回は、露地の青ねぎの被害が一番大きく、倒伏したものは出荷できなくなってしまったので、回復するまでは、出荷量が大幅に減ってしまいます。台風をやり過ごすたびに、もう次はかんべんしてほしい。と思うのですが、今年は10月に入ってもなかなか気温が下がらず、台風の発生が収まらなかった原因として、温暖化の影響を考えずにはいられません。

今回の台風が過ぎて、ようやく気温が下がるという予報が出ています。10月後半からは、一年で一番忙しい貯蔵用の生姜の収穫がはじまり、それが過ぎればあっという間に年末です。農家にとって実りの秋まっさかりであるはずの今月、気を取り直して、できることに精いっぱい取り組むしかありません。

posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 10:26| Comment(0) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月07日

新しいメンバーが増えました。

大地と自然の恵みでは、パートさんや海外からの研修生も含め常時30名前後のスタッフが働いていますが、常勤のスタッフは社長を含めて10名あまりです。農業をやりたい、という人は独立を目指すことが多いので、スタッフの入れ替わりも時々あります。

有機農業で生きていく、という気概のあるスタッフを歓迎し、また彼らの今後の活躍を応援もしますが、それでも長く一緒にやってきた仲間が辞めていくのはさみしいもので、現場のダメージも少なくありません。農業では、経験と積み重ねが何よりの力になりますので、元々が優秀な人であっても、経験しなければ本当の意味で理解できないことは、無数にあります。

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ヒトと野菜、その両方を育てなければいけません。それも、その場限りの対処療法ではなく、病気や災害に立ち向かうチカラを内側に持つことが大切です。倒れても起き上がれる、体力や知恵を持たなければ、薬や栄養を増やしても、本体は弱くなるばかりです。

人間に置き換えるならば、栄養ドリンクやカロリーの高い食品を取り、病気になったら薬を飲み、屋内で運動もせずに日々を過ごせばどうなるか、簡単に想像がつくのですが、それと同じ状況で野菜や家畜が育てられていることには、皆あまり頓着していないようです。むしろ近頃ではそんな不都合な事実を見ないように、考えないようにしている、という風潮すら感じます。

すべてが繋がっている、という感覚は、日々土に触れ、命を扱うなかではぐくまれるものだと思いたいのですが、農業に携わる人々の中でも、目先の仕事、目先のお金に動かされてしまうことは少なくありません。理想ばかりではいけませんが、理想がなければ、どこに向かって舵を切ればよいのかわからなくなってしまいます。

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足元にある土を大切にしながら、しかし、時折顔をあげて遠くを、進みたい方向を見据える。若いスタッフたちも、漠然と与えられた仕事をするのではなく、経験を自分の中に積み重ね、それぞれ考えを持って自発的に行動できるタフな百姓に育ってくれることを期待しています。





posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 12:00| Comment(0) | 有機農業の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする