2020年03月23日

オクラの種を蒔きました。

3月19日の金曜日は春分の日、例年このころには、オクラの種をまきます。家庭菜園をされている方はおや?と思われるかもしれません。そうです。露地で育てるオクラの種まき時期は本来ならもっと先。いかに南国高知といえども、うっかりすれば霜がおりるような時期に種をまくのは早すぎます。ところがわたしたちのオクラ畑はといえば、3月種まきが恒例。でも、こんなに早く撒いたオクラをちゃんと育てるにはいろいろな工夫が必要です。

ハウスに植えるの?と思われるかもしれませんが、オクラは種から露地栽培。夏野菜を促成栽培をする場合、寒いうちにハウス内で苗をある程度まで大きくして、気温が高くなってから露地に定植するのが一般的ですが、オクラは根がまっすぐ下に伸びるので、苗を作って植え替えるよりも直播の方が適しているのです。

しかし、そのままでは発芽しても朝晩の低温にあたってダメになってしまいますので、ある程度の大きさに育つまで、小さなハウスのようにトンネル型の覆いをします。

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苗が育ってきたら、このトンネルはとりのぞきます。

トンネルの中には、灌水チューブが敷かれていますので、ビニールが被せてあっても水を撒くことができるのですが、ハウスと違って暖房がありません。日中は20度をこえる日もあるのに、朝晩は霜が降りることもある3月にオクラを発芽をさせるには、もう一工夫必要です。

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ビニールのトンネルの中を覗き込みますと、中央に透明のビニールチューブがあるのが見えます。このチューブの中身は水。そしてオクラの種は、このチューブのすぐ横に撒かれています。

いわば、これは太陽熱を利用した湯たんぽ。水は空気と比べて熱を保持しやすいので、日中、日光があたって暖かくなったチューブ内の水が、夜間外気温が下がってからも、しばらくは熱を保ち続け、トンネル内の温度変化を緩やかにしてくれるという訳。

オクラは約1週間で芽が出始めます。収穫がはじまる6月頃です。


posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 12:07| Comment(0) | 有機おくら/okura | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

春分から清明へ

春分をすぎ、ここ韮生野でも色々な花が咲き始めました。今朝駐車場で見つけたのはつくし。これ実は、農家にとって結構厄介な草(根っこが深くて、地上部を刈り取ってもしつこく再生します。根っこが地中深く伸びていくため地獄草((◎_◎;)とも呼ばれるそうな。。)

つくしは畑でも見慣れたスギナの緑色の姿とは違い、春先だけに見られる胞子をつけた「胞子茎」という部分。つくしを見かけるとなんとなく嬉しいけれどちょっとフクザツです。まぁ駐車場だから見逃しておいてやる。かわいいし。誰かが摘んで帰ってくれるかもしれません。

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畑の方はというと、露地では先月植え付けをしたビーツが順調に育っています。

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濃い緑色の葉っぱに赤紫の葉脈があざやか。

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根茎も順調に太っているかな。

畑に様子を見に来るたび、「ボルシチ!ボルシチ!」と脳内に反響する声。なにしろ早く試食してみたい。ということです。

一方ハウスの中では、こちらも先月の中旬に定植したナスが実をつけていて、こちらはもうすぐ収穫できそうな勢い。今のところアブラムシの姿も見えず元気に育っています。

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ナスのハウスは側面を開放して換気中でした。気温が上がりすぎないようにしています。

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去年植えていたナスよりちょっとスリムで面長の品種。

テレビのニュースや新聞を見ると、不穏なことばかりで不安になりますが、畑にいるとほっとします。周辺の桜の蕾もふくらんできましたが、畦の草にも花盛り。わざわざ花見に行かなくても、毎日花に囲まれていることを思えば、ちょっと申し訳ないくらい。
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桜よりも長い期間楽しめる「れんげ」れんげはマメ科なので、昔から緑肥として田んぼで育てられてきました。一度撒くと、こぼれ種で毎年咲くのがすばらしい。今ここで咲いていたレンゲも遠い昔、誰かがここに連れてきたのでしょうか。




posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 11:10| Comment(0) | 有機なす | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月18日

有機ニラとアブラムシ

ニラは年中収穫できる青物として、とても便利な野菜です。栄養価も高いので、たくさん食べていただきたい。大地と自然の恵みでは年中出荷しているのですが、春先になるといつも悩まされているのがアブラムシです。慣行農業ではあらかじめ、防除のための農薬を散布しているのでそもそもアブラムシなんて発生しない(!)ということらしいのですが、こちらはそういう訳にもいきませんので、対処としては発生したニラを刈り捨て、マルチを貼り込んで、熱で蒸殺す、または有機で使用できる植物油由来の乳剤を散布するというような対策を取っています。しかし、刈り捨ても広範囲に及ぶと、出荷に支障がでるのが悩みの種です。

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黒いツブツブがアブラムシです。本当は洗えば問題なく食べられるんですが、商品として出荷することはできません ( ;∀;)

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同じハウス内でも、アブラムシの発生が多い所と少ない所があります。この条件の違いが解明できれば大発見ですよね。

もう少し気温が上がれば、アブラムシの発生も減っていきます。作物にとっても大切なのは病害虫も跳ね返すような免疫力。元気な野菜を育てることに注力すれば、農薬を使わないのが当たり前の世の中も夢ではないのかもしれません。
posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 07:00| Comment(0) | 有機にら/allium tuberosum | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月16日

生姜の芽がでました。

朝起きて寒い!と思ったら雪が降ってきました。
みぞれのような水気の多い雪で、すぐに解けてしまいますが、標高の高いところでは少し積もっているようです。

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ハウス北側の山はふんわり雪化粧

南国土佐、しかも3月に雪が降る。とはいえ、ここ韮生野は山間なのでさほと珍しいことではありません。例年、桜が咲く前後にきゅーっと冷え込むことがあるのですが、今日もそんな一日。朝布団から出るのがツライ。。

しかし、ハウスの中は、春を通り越して初夏の陽気。先日みんなでがんばって植えた生姜もツンツンとかわいい芽が出てきました。

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遠目で見るとよくわからないくらいの、ささやかな芽吹きなのですが...

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芽が出てくるとすごくうれしいのです。とにかく、かわいい!いとおしい!

菜花の畑も満開を過ぎ、徐々に散り始めました。順番に刈り取って片づけていきます。

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道の北側はこんな感じです。まだもうちょっとお花見が楽しめそう。

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南側の畑は片付けがはじまっています。

トラクターの後部にハンマーナイフモアとい器具をつけて走行すると、草や作物を刈り取りながら、茎や葉っぱを細かく粉砕することができます。粉砕した作物を畑に鋤きこむことで、土をやわらかくフカフカにする、緑肥としての効果が得られます。土地から出した分、つまり収穫して土地から運び出したのと同じ分の何かを加えなければ、次の収穫はままなりません。購入した肥料も使っていますが、資源の出し入れは極力少なく、身近な範囲で循環できるのが良い。という考え方で作物を育てています。


posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 10:57| Comment(0) | 有機しょうが/ginger | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月09日

ザワザワ

世の中がザワザワして落ち着きません。地震や台風ではないのに、不安が渦巻いたまま停滞しています。地震や台風は被害の程度にかかわらず、通り過ぎれば全力で復旧に取り掛かりますが、被害の全容が見えず、いつ終わるとも知れないというのは、少なくとも私にとってはこれまで経験のないことでした。もしかすると戦争が始まった時は、こんな風だったのかもしれないと思ったりもします。

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誰かがどうにかしてしてくれるという考え方では渡れない時代になっています。テレビで流れているニュースに違和感を感じる事も増えてきました。事実は自分で探し、その情報の内容の信ぴょう性についても、自分で調べ、他の人の意見も聞きながら、色々な意見を検証する必要があります。人は置かれた立場によって判断が違うのだということを理解し、自分の今、この時の正解はだれかからもたらされるものではなく、自分で選び取る必要があるのです。

私たちの仕事はといえば、都会のオフィスで働くのとは違って、自然相手ですから、計算できない、思い通りにいかないことの連続です。一作業員として指示を受け、指示通りに動くが、指示されたこと以外はやらないというのならいずれAIにでもできることです。

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大きな船の底に穴が開き、沈みはじめているという時でも、そこから降りようとしない人が大勢いるのはなぜなのか。この船はすばらしい。沈まないと讃えながら沈んでいくのはよほど滑稽だと思うのに。「自由」ということは、自分の頭で考え、判断をするということで、それは楽ではないことかもしれませんが、荒れる海原を超えて、自分の行きたい方向、たどり着きたい場所に向かうためには必要不可欠な力なのです。

何やらエラそげなことを並べたようですが、つまりここは自戒をこめて。現状への愚痴や不満を叫ぶことよりも、今、自分ができることを探す方に労力を使っていこうと思うのです。かつてあった共同体のような農的な社会を再生して、さらにアップデートする試みを、小さくとも積み重ねていくことです。

《本日の参考書籍》
『狼森と笊森、盗森』 宮沢賢治
限界集落で祭りも減りましたが、土地への感謝も忘れずにいたいです。一方的に奪いつづけると後々ツケを払う羽目になります。
posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 11:18| Comment(0) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする