大地と自然の恵みでは、ハウスも使っているので初夏から収穫がはじまりますが、露地の収穫は10月下旬からはじまり、11月にピークを迎えます。南国とはいえ、香北町は山間なので冬は結構冷えます。生姜は南方由来の植物で、低温に弱く、霜が降りるまでには収穫を終えなくてはいけません。かといってあまり早く掘ってしまうと生育期間が短くなる分、収量が減りますので、畑によって機を見計らいながら順番に収穫作業を進めています。

秋風に黄色くなりはじめた生姜の葉っぱが乾いた音を立てております。収穫時!
生姜掘りはまず、地上部の葉を短く切り落としてから、根茎を掘り出します。すべて人力で行うと大変な労力なので、葉の切り落としから、根茎を起こして株を引き抜きやすくするところまで機械を使います。

使っているのはこんな機械。しょうがハ―ベスタという名前です。

生姜の葉っぱを落としながら進みます。

ポリ袋を仕込んだコンテナを通路に配置しています。効率よく収穫作業を進めるために動線にも工夫。
通路にハ―ベスタが切り落とした葉っぱ上部が落ちているのが見えます。堀上げ作業の全部は機械化できていませんが、固く締まった土を少し起こしやるだけで、いちから人間が掘るのに比べかなり楽になっています。
ハ―ベスタをかけた後に残った茎の部分を持って持ち上げると生姜があらわれますので、掘り上げてから軽く土を落とし、茎の部分を切り落としてコンテナに詰めます。ここまで工程が結構多いのですが、乾燥を嫌う生姜を傷めないように、素早く済ませたいので大人数で一気に取り掛かります。

この畑の作は、見たところ例年並みでまぁまぁ良好ですと。

お客さんのところにお届けするのは、100gぐらいのパック入りが多いのですが、切り分ける前の生姜一株って実はこんなに大きいのです。
植え付けの種生姜から、どれぐらいおおきな株に育てられるかは農家の腕の見せ所。もちろん、大きさだけじゃなくて味や品質も含めてトータルで最高のものをお届けするつもりで、植え付けから約半年、丁寧にお世話をしてきた私たちの生姜、ぜひたくさんのお客さんにご賞味いただきたいです。