先週まで、スタッフ全員総がかりで生姜の収穫にあたっておりましたが、その大仕事もようやく終わって、これからは通年収穫のあるネギとニラの他、柚子の収穫、さらに、冬に収穫する作物のお世話が目白押しです。
先月定植したばかりのミニトマトはまだスタッフの背丈よりも低いのですが、順調に成長していて、固く緑色だった実も少しずつ色づきはじめています。このペースだと、12月初旬には収穫をスタートできるでしょうか。

伸びてきた枝を誘引(紐で釣り上げたり、専用のクリップで止めたりする作業)しつつ、果実に日光が当たるように下葉を取り除いています。

ミニトマトは房のように実り、根元に近い方から順に赤く色付いています。
今回は前回悩まされた「黄化葉巻病」に耐性のある品種を採用しましたので、そちらの被害はないものの、一部サビダニという肉眼では見えない害虫なども発生していて、葉カキや誘引の作業をしながら一株一株の健康チェックが怠れません。

これはトマトサビダニにやられた苗。葉っぱが一部、茶色くなって枯れています。
ミニトマトの果実が赤くなるためには、お日さまの光にあたることが重要なのですが、余分な下部の葉をかきとって、日当たりと風通しが良くなるように苗を仕立てる必要があります。この葉カキの作業は、広いハウスの中で長時間コツコツと行うことになるので、意識しないでいると、単に作業として通り過ぎてしまいますが、実はこの作業中こそ、作物の微妙な変化に気づくための大切な機会になるので、ボンヤリ上の空ではいけません。一株一株、何か変わったことがないか、愛情深く観察しています。