2020年06月03日

おいしい野菜ってどんなもの?

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ここだけの話、有機の野菜だからといって、そうでない野菜よりも美味しいとは限りません。ましてや「虫が食っているから美味しい証拠」とかいう話も時折聞きますがそれも間違いです。それでも、うちの野菜は美味しいです。と自信を持っておすすめできるのには、いろいろな工夫があるからなんです。


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先日、代表から有機ニラの成分分析のデータを渡されて、結果をブログの記事にしてねと言われましたが、さて。このデータの意味するところは?ビタミンCや甘みを示す値はほぼ平均値ですし。。一見するとそんなにいい値に見えません。と思ったところで、一個極端に平均よりも「少ない」数値がありました。平均数値の約1/5です。この「硝酸イオン」って一体何なのでしょうか?

肥料をたっぷり入れたら美味しい野菜になるの?
「硝」と「酸」という文字から、なんとなくイガイガした味をイメージがしますが、実際に硝酸イオンの値が高い野菜を食べると、味覚の中でも「苦味」「えぐみ」などの要素を強く感じます。つまりこの数値が高い野菜は、美味しくない。もっとはっきりいっちゃうと不味いんです。

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同じ種類の野菜でも、栽培方法によってこの硝酸が多くなったり、少なくなったりするのにはどんな要因があるかというと、一番大きな要因は、肥料です。中でも「窒素」という成分が多いと、作物の中の硝酸イオンが増えます。窒素は作物の中でも葉っぱを大きくする作用があるので、ニラのような葉物野菜を早く太らせようと思えば、たくさん使いたくなるかもしれませんが、おいしいニラを食べたいと思えば、そんな雑なことはできません。

さらに窒素の投入量が多すぎると、野菜が傷みやすくなる傾向があります。冷蔵庫の中で使われずに古くなった場合、黄色く萎びていくのではなく、ぐずぐずに溶けたように腐る野菜は、窒素肥料が過剰に使われている可能性が高い。(温度や水分量など保管状況にもよりますけれど・・・)食味だけじゃなくて、品質面でも窒素肥料のまきすぎはよくないのです。

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野菜の作り手としては、有機野菜を選んでくださるということ以上に、おいしいと言って食べていただくことがうれしいので、見た目倒しではない、狙った味わいを出すために肥料の配合や、お世話のしかたには試行錯誤をくりかえしています。人間同様、ごちそうの食べ過ぎは良くないのですが、極端なダイエットも逆効果。栄養バランス良く、病害虫に強い元気な野菜作りのために、技の探求を続けてまいります。


posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 13:30| Comment(0) | 有機栽培の技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月10日

おいしくて栄養価が高いお野菜とは。

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「有機野菜は体によい」というのはあくまでイメージで、実際のデータではどうなっているのだろう?
農業に携わるものでなく、野菜を購入するお客様の側としても、大いに気になる点だと思います。

日々畑に立ち、作物と付き合っている農家は、細かい検査をして具体的な数値を出さなくても、「おいしい野菜」を見分けることができますが、有機野菜だからといって、かならずしもその条件にあてはまるものではありません。

野菜を作っている一方で、自分たちが作っていない農産物や、その加工品などを購入することもあります。生産者ではなく、生活者の立場で考えた時、自分たちが求めて食べたい野菜は、有機野菜であるという以前に、健康的でおいしい野菜なのです。

有機栽培で野菜を育てることが、「有機野菜というブランドラベルのついた野菜」を作ることが目的になってはいけないと思っています。

野菜を育てるスタッフひとりひとりが、自分たちの育てた野菜は美味しい!と自信を持って言えることはもちろん、時々客観的なデータを取ってその美味しさと健康効果を裏付ける試みをしています。味の評価ポイントである糖度や食感、健康効果の高さを見る、抗酸化力の数値やビタミン類の含有量などを調べていただきました。
今回、大地と自然の恵みからサンプルを提出したのは、ミニトマト、オクラ、青ねぎの三種類です。

結果、それぞれの食味評価が5点満点の4〜5点、栄養価においても、平均を上回る結果が出ました。
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これからも美味しく、栄養のある、健康な野菜作りに精進してまいります。

posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 11:04| Comment(0) | 有機栽培の技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月17日

超小さいスタッフ大活躍中!

日に日に気温も上がり、雨が増えるこの季節、だんだん元気になるのは植物だけではなく、農家にとってあまりありがたくない害虫も活発に活動を始めます。芋虫などは人間のスタッフも見つけ次第捕獲する訳ですが、もっと小さい「アザミウマ」や「コナダニ」になると、探すのも大変。農薬無しで駆除するのは至難の技でした。そこで協力な助っ人となるのが天敵昆虫です。

今日は社長の案内で、そんなハンターたちを直撃取材。とあるハウスに向かいます。

たどり着いたこちら、なんだか見慣れぬ背丈の大きな植物が植わっています。これは作物ではなく、ハンターたちのお家として植えられて売る「クレオメ」というアフリカ原産の植物。「アザミウマ」などを好んで食べる「タバコカスミカメ」が集まる植物です。
いわば従業員のために快適な社宅(クレオメ)と食事(食べ放題。捕獲からセルフサービスでどうぞ)を用意して待ち構えるという作戦。なかなかの好待遇じゃないですか。
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こちらがクレオメ、大人の背丈ほどになります。

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kureone03.jpg花の形は彼岸花みたいな感じ、ピンクや白の花がなかなか美しい。

ここで早速、小さいハンターたちを直撃すべく探しますが、なかなか発見できません。そうこうしているうちにハウスの中の気温が上がってきました。暑い・・社長!見つかりませんよ・・・。

しかし、もう一度近づいてよくよく見ると、すごく小さい緑色のヤツが動いた!
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クイズ:この画像の中にいる極小ハンターを探せ!

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正解がこちら、見えましたか?緑色で体長4mm、保護色だから敵にも我々にも見つかりにくいという訳。

彼らが取り付いたクレオメを害虫が発生している作物の近くに持って行くことで、ハンティングがはじまります。人間の都合で恐縮ですが、できれば厄介な害虫をもりもり食べていただきたい。応援していますよ。

そして当然というか、彼ら小さいスタッフがいる畑では、農薬を使うことはできません。
有機農業ではすでに常識となった天敵による害虫対策ですが、最近では慣行農業でも利用が広まっているとか。
予想される病害虫の駆除にいつも農薬を使用するのではなく、生物の多様性の中でバランスを取る、という考え方が少しずつ当たり前になってきているのかもしれません。

posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 08:00| Comment(0) | 有機栽培の技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする