2025年12月04日

ミニトマトから小ネギへの転換

みなさん、こんにちは。
香北町では夜間に0°を下回り、本格的な寒さが到来しましたね。
さて、今年までミニトマトのハウスだった80番ですが、9月に畝を立て、10上旬に小ネギの定植を行い、
今月から収穫を行っています。

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ミニトマトの残渣が段々と土に還る様子。

上の写真で見てもらうと、段々とトマトの残渣(枝)が土に還っているのが分かるかと思います。
微量ですが、残渣も土の栄養の一部となります。

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管理機で畝立てする様子。

管理機を使い畝立てをする際には、畝の幅を決めて測り、くり枠(紐)を引っ張り、その上を歩いて印をつけ、
管理機が通る道標にします。
畝立てをする際にも、畝幅がそれぞれ違ってもいけませんし、蛇行してしまうとその後の作業にも影響してしまいます。
また、掘りすぎても畝が高くなってしまいよくありません。
機械を使うと言っても、一筋縄ではいきませんね...

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畝ならしの様子。

畝立てをした後には、人の手で畝をならしていきます。
畝の上に残っている石や土の塊を溝に落とすこともします。
この作業は素早く丁寧に行わないといけないため、私も毎回苦戦しています...
畝ならしが終わり、マルチを張り、定植を行いました。

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青々と伸びた小ネギたち。

そして、約2ヶ月後の今月、十分な大きさになり収穫が始まりました。

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小ネギ収獲の様子。

出荷がある前日は、16時頃からほぼ全員でネギ(青ネギ、小ネギ、カットネギなど)の収獲をしています。
今後も、このハウスのネギがきれいな状態で収穫できるように管理していかないといけませんね。
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2025年10月23日

もみ殻の運搬

みなさん、こんにちは。
最近は、いきなり冷え込み、秋と言いますか、すぐに冬が来そうな感じですね。
先日、ライスセンターからもみ殻の運搬を行いました。
ライスセンターに行くのは初めてだったので、少し緊張しましたが、JAが管理しているようで、自由にもみ殻を持ち帰ってもいい、
と言うような割と自由な場所になっていました。

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もみ殻を袋に詰め、並べる...の繰り返し。粉塵がすごい...次からはマスクを必ず用意!

センター内には、もみ殻が落ちてくる穴が上部に3つあり、車の荷台をその下に配置し、もみ殻を袋に詰めていきました。
もみ殻を袋詰めする際は、もみ殻にヌカやゴミが混ざっていて粉塵がとにかくすごいと言う印象でした。
マスク、手袋などは必須でしたね...
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何とかトラックへの積み込み完了!今回は93体のもみ殻を運搬しました。

なんとかトラック2台分積み終わり、落ちないようロープで縛り、もみ殻などを一時保管するハウスへ降ろしました。
車への積み込みが大変なのは勿論のことですが、ハウスへ降ろし、積み上げる作業の方がはるかに腰にきましたね...
ハウスにはまだまだ余裕があり、まだまだもみ殻も保管していくそうなので、気合を入れて取り組まないといけませんね。
このもみ殻は、ショウガではマルチやたい肥代わりとして、ネギではたい肥として溝マルチの下などにすき込んで使います。
ただのもみ殻ですが、上手に使えばとても役に立ちますね!
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2025年09月18日

ソルゴーの刈り取り

最近、早朝は少し肌寒く、秋が近づいているのを感じます。
先週は、ソルゴーの刈り取りを行いました。

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2mほども伸びたソルゴー(ソルゴーは播種後、70日で2mを超えることも!)

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少しずつ、圃場を回って刈り込んでいきます

ハンマーナイフモアという機械を用い、圃場を外側から回るようにして刈り取りました。
この圃場は、来年の生姜のために休耕管理しているのですが、その期間にソルゴーを緑肥として植えていました。
ソルゴーは、土に還ることで緑肥となるのはもちろんのこと、
窒素吸収量が多いため、養分過多な土壌の改良も行ってくれます。
前日に雨が降ったこともあり、圃場が少しぬかるみ、機械を操縦するのに少し手間取りました...

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刈り取り完了!

しかし、だんだんとやっていくうちに、コツを少しずつ掴んでいき、無事に刈り取りを終えることができました。
刈り取ったソルゴーが、来年の生姜の良い栄養になることを願うばかりです。
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2025年01月02日

2025年1月1日新年の挨拶

新年あけましておめでとうございます。
 我々にとって、本年は将来の成長に向けた基礎作りを行う重要な年になります。
多くの経営課題に対処していくためには、皆様の協力が不可欠です。今年の経営環境は決して明るくはありませんが、
人材育成及び投資を着実に行い、有機農産物の安定供給を目指し、より「安心」で「わくわく」するよな職場作りに取り組んで参りますので、
ご理解ともどもご協力をよろしくお願いいたします。
 また、生活者様に置かれましても夏の暑さ、冬の寒さ、変わりゆく天候にも負けず、四季折々の野菜を安定し、ご提供できるよう努力します。
 本年が生活者様、取引先の皆様、社員や関係者の皆様、ご家族にとって実り多く、健康で幸せな一年となりますよう心から祈念し、新年のあいさつとさせて頂きます。
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2023年06月05日

台風一過と病気の関係

先週から高知県でも梅雨入りしましたね。
ついこの間までは薄い色をしていた紫陽花もすっかり濃く鮮やかに染まっていました。

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会社の入り口近くに咲いている紫陽花。グラデーションが美しい。

さて、数日前から打って変わって台風一過の陽気が続いており、今日も快晴まではいかずとも、すっきり晴れています。
先日の台風はだいぶ雨量があり、用水路の水があふれそうになるほどでした。

台風のあと農家が恐れるのは作物の病気。
雨で病原菌が広がり、台風一過で一気に気温が上昇することによって、発病へとつながるのだといいます。

有機農業の病気対策は、直前や直後で対応するのは難しいことが多いです。いかに作物自体の強さを引き出せるかにかかっています。
つまり、土づくりや、手で虫を取っていくなど、細やかな日々の積み重ねが作物の強さに大きく影響してきます。

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更地のハウス。こちらは作物がないので雨が降るのを待っています。

では、病気になってしまったときはどうするのか?
病気が蔓延してしまった場合は、ハウス一棟分がすべて収穫が不可能になってしまうので、今シーズンではそのハウスは終了。
すべて根っこから抜き去り、更地にせねばなりません。

こういった不確実性が、有機で作物をつくる難しさの一つでもあります。


ここからは、いち消費者としての意見、感想にはなってしまいますが、
日々口にするもの、生活する土地によって、本来の強さが引き出せるかどうかが変わってくる、というのは人間にも共通する部分があるなと感じます。
手間暇はかかりますしそれだけコストもかかります。しかし、長い目で見て自分にとってプラスになるものだと考えると、そのコストや労力は妥当なのではないかと思います。

日々の蓄積が自身の身体をつくり、良くも悪くもこれからの世代に引き継がれていきます。
だからこそ、少しでも継続してよいものと付き合っていく仕組みは重要だと思います。

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有機で安定して育てるには知恵も工夫も必要。書ききれませんが、ハウスにも色々な工夫があります。

有機と聞くと、「身体に良い!」というイメージがありますが、身体だけでなく土地にも優しく、
持続可能な社会に近づくひとつの方法としてもっと知られてほしいなと個人的には思います。

posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 11:28| Comment(0) | 有機農業の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月29日

サツマイモの定植

今日はサツマイモの定植を行いました。
5月も最終週。梅雨に近づき、今日はパラパラと雨がちらついています。

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まずは植える位置にサツマイモの苗を置いていきます。

ちょっと遅めの時期ではありますが、一気に植えていきます。
植えるのはこのあたりの在来種「せんどう」。代表が子どもの頃からこのあたりにある品種です。
「せんどう」のお芋の特徴は、ねっちょりとした水分の多い触感。焼き芋にしてもおいしそうですよね。

他にも「神池」という在来種もこのあたりでは収穫されていて、芋焼酎にして販売などもしているそうですよ。

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サツマイモの植え付けに使う竹の棒

サツマイモの苗は、竹棒を使って畝に植えます。先がフォークのようになっているところに、苗をひっかけ、土に差し込んで植えていきます。
畝に対して船底型に苗を入れていくのですが、深さや角度にも気をつけなければなりません。
はじめて植え付けをするスタッフは、先輩に見守ってもらいながら、試行錯誤して植えていました。


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サツマイモの苗の植え方を伝える様子。はじめてだと植える角度が難しい様子

今植えた苗は、大体10月頃には収穫のシーズンをむかえます。
サツマイモは、一昨年、イノシシの被害にあって出荷することができず、去年から始まりました。
今年はどうか被害にあいませんように、と心から願うばかりです。


posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 11:34| Comment(0) | 有機農業の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月03日

買う人の主体性の話

 私は、1970年代生まれなので、子どもの頃は好景気の気配を感じながら育ち、その後、大人になってからは、経済の転落とともに生きてきた世代です。(いわゆる氷河期世代(*_*;)

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70年代には、野菜はスーパーじゃなくて、八百屋さんで買う方が一般的でした。画像は最近のお店ですが、こんな八百屋さんもずいぶん少なくなりました。

 80年代前半は、庶民が買い物をする場所も、商店街の個人商店から、大型スーパーや郊外型のショッピングセンターへと移行した時期でした。とにかく価格が安いことを第一に掲げるチェーン店が台頭し、消費者の方も食品や生活雑貨は、1円でも安い品物を探して買うということが、社会全体のトレンドになっていきました。

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 80年代は、駅前のスーパーマーケット、90年代は郊外のショッピングモール、00年代以降は通販の利用も増えてきました。

80年代の消費者運動
 しかし、この時期は、安さと価格破壊がもてはやされるのと同時に、公害や食品の安全が問われる事件が次々と起こり、消費者運動が盛んになった時期でもありました。私は関西の新興住宅地で育ちましたが、母は近所の人たちが立ち上げた卵や野菜の共同購入のグループに参加し、季節ごとに援農といって生産地に出かけて農作業の手伝いをしたり、生産者と交流をしたりする活動に子ども連れで参加していました。


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年に数回は産地を訪ね、作業を手伝ったり、生産者と交流会を開いたりしていました。

 母たちのグループが発足した当時(1980年代初め)、農薬や化学肥料を使っていない野菜を手に入れるためには、消費者が自発的に動かなければいけなかったのが、今ではスーパーの店頭でも有機野菜が販売されるようになり、個別に宅配してくれるようなサービスも増えました。母たちのグループは、今も細々と続いてはいますが、そこに参加している生産者、消費者ともに高齢化して、野菜を食べる家族も年々減り、新しいメンバーが増えることもなさそうです。

選択肢は増えたけど?
 食べ物を買い求める時に、いろいろな選択肢が増えて、便利になった反面、消費者としては、より受け身になっている感覚があります。食品に限らず、商品に関する情報が多すぎるために、各自が考えて、最適と思われる品物を選ぶということが、以前よりもかえって難しくなっていのかもしれません。

 生産者とて、自分で作っていないものは、一消費者となって購入しているのですが、その時にはたして、その品物がどうやって、どんな人々が生産しているのか、またどこからどんな方法で運ばれてきたのか、ちゃんと確認できているかというと、まだまだ怪しいものです。

買い物が世の中を変える
 食品以外の生活費も上がり続けている中、うっかりすると、値段ばかりに気を取られがちですが、支払ったお金は、その商品の生産流通にかかわる人々が、その仕事を続けるための投資である、と考えてみれば、日々の買い物こそ、生活者全員が世の中を変えられる可能性がある、とても直接的な手段だったりします。

 消費者が、価格が安いことを一番の購入基準にすれば、生産者も流通業者も、安全性や品質よりもコストダウンを優先します。その単純な構造を意識して買い物に行けば、今日、どんなものを選ぶべきなのか、その選択は変わっていくはずです。

posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 09:44| Comment(0) | 有機農業の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月14日

代表出張取材 ニュージーランドの農業事情 その2

先週に引き続き、代表のニュージーランド出張取材をお届けします。

 先週のブログにも書きましたが、今回の出張の主な目的は、農産品の流通取材。もちろん生産現場である畑にも足を運びましたが、広大な耕作面積に対して、日本よりも携わる人間の数も少ない中、どのようなオペレーションで収穫から出荷までの作業を行い、青果の品質を保ったまま流通に乗せているのか?ちょっと考えただけでも謎が多いです。

労働力の不足と外国人労働者
 山地が多い日本に対して、平地の多いNZでは耕作面積が広く、日本と比較すると約2.6倍(NZ:1126万ha 日本:432.5万ha)。さらに農家一戸あたりの耕作面積は約200倍ですが、農業従事者の人数は少なく、様々な農作業に大型の農業機械が導入されています。一方で果樹の収穫など、機械でできない作業が増える時期には、近隣国からの出稼ぎ労働者や、ワーキングホリデーを利用した旅行者など、季節労働者を多く受け入れています。

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左が現地の生産者。普段は家族だけで農場を運営し、収穫時などは季節労働者を雇い入れているそう。

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オーガニックを完全に認証、という記述のある板を発見。(しかしその背景は竹藪?)

 それがここ数年、コロナ禍で海外からの助っ人がやってこない状況が続き、せっかく実った作物を収穫することができない事態が発生していたとか。ここ最近になって、ようやく外国人の渡航が増え始め、代表も滞在中に、日本人やアジア系の人々をたくさん見かけたと言っていました。

 ちなみに、NZの最低賃金は日本の倍ぐらいですが、生活にかかる費用や税金も高め。消費税は15パーセントで品目別の軽減税率などもありません。最低賃金が高いことと、円安が進んでいることから、日本からの移住者も増えているそうですが、家賃も高いことから、実際生活してみると、期待されるほど現金は残らないような気がします。

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NZドルは今(2023年3月)ちょうど90円ぐらいとすると、このネギは300円ちょっと。税込みで表示されています。(左の札にはなぜかパック大根と書いてある)

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キウイフルーツは現地では旬を外しているのですが、左側のゴールドキウイの方はproduct by New Zealandと記載がありますね。
1sあたり約1,700円で右にある普通のキウイ(イタリア産・1kgあたり約1,080円)よりもかなりお高い。

 NZと日本の貿易収支を見ると、日本からNZに向けての輸出は自動車などの機械類、NZから日本に向けては、農産物が多く、金額ベースでは日本の方が黒字になっています。NZ国内で売られている農産品の価格を見ると、日本でのNZ産農産物の販売価格はおかしい(安すぎる)ように思えますが、日本から輸入される工業生産品の入っていたコンテナを空で返すと、輸入品に往復のコストがかかるので、送り返すコンテナに農産品を載せているのだ。ということでした。

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コンテナを積み込む港湾の様子。

地球の裏側から届いたカボチャが100円で売られているのはなぜか?

 私が常々、疑問に思っていたのは、海の向こうから届く農産品が、どうして日本国内で作られたものよりも安くなるのか?ということだったのですが、これは、日本から輸出されるものの多くが工業製品で、単価が高いということに所以しているようです。しかし、往路で高単価の工業製品を運び、復路の輸送コストがほとんどかからなかったとしても、NZの人が自国の農産品を買う単価よりも、日本で売られている価格の方が安かったりするので混乱します。

 日本の食料自給率が下がり続けていることは不安の種ですが、農産物以外の工業製品を輸出している限り、一方的に売りっぱなし、という訳にもいかず、遠くから運ばれてくる農産品を減らすには、工業製品の輸出も減らす必要があります。これは経済成長を続けることを前提としている限り、到底受け入れがたいことかもしれません。

 農業においても、収穫を増やそうとすると、より多くの肥料や労力を注ぎ込まなければいけませんが、増産に成功できたからといって、作ったものが売れなければ、また、流通がうまくいかず、消費者に届く前に品質が落ちてしまえば、むしろマイナスになります。

 NZのような農業輸出国の状況を知る事で、あらために自分たちの国のおかれている状況を知り、今後、日本国内での農産品の消費と生産について考えるよい機会になりました。価格が安いものを大量に消費するというやりかたが行き詰っているのは明らかですが、それに応じて、私たちが何をすべきか、生産者として以上に、一消費者として意識を変えていくことこそ必要かもしれません。
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2021年01月28日

圃場整備について

例年オクラや菜ばなを植えていた畑に、ここしばらく何も植わっていないなと思っていました。畑は広い道沿いにあって出入りに便利で日当たりも良いのにどうしてだろうと思っていたら、最近重機が入って畑を掘り返しはじめました。長年かけて培われたふかふかの表土が無残にも剥ぎ取られている様子におもわずドウシテ。。と立ち尽くすも、代表にそのことを尋ねると、あっさり、あのあたりは圃場整備をしているんだとおっしゃる。

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これは何事?

圃場整備ってなに?
当該の圃場は会社の所有ではなく、地主さんから借り受けている農地。香北町の中では比較的平らで日照時間も長い場所にあり、前述の通り条件も悪くありませんが、整備とはどういうことなのでしょうか?

人々がこのあたりに田畑を拓いた頃には、トラクターなどというものはもちろんなく、人か、良くて牛馬が耕すのが当たり前。山裾でゆるやかながら傾斜もあるので、所々に石を積んで、少しずつ農地を広げてきた経緯があります。人力で少しずつ開拓するのですから、田畑の形も大きさもまちまち。それに持ち主もあちこちに散らばっていて、一見平坦で広いように見える畑も、所々細い通路で区切られています。

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こちら整備待ちの休耕地

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ちなみにこれが同じ区域の一昨年の様子。菜ばなを植えていました。

以前にもここで紹介したことがありますが、有機農業では、自分の畑だけに気をつけていればよい訳ではなく、周辺の畑での農薬の使用状況や、農業用水への生活排水の混入などにも注意しておく必要があります。パッチワークのように有機・非有機の畑が混在し、それぞれ持ち主も違うとなると近隣との調整や交渉ごとも複雑になります。

農地を農地として残すということ
農地は法律で守られていて、簡単に他の用途に転用できないようになっています。たとえば自分の田畑の南側に突然建物が建ったり、大きな木が植えられたりしてしまうと日照が遮られ、作物の生育にも影響します。農業用の土地と、住宅地、商用地を分けておくことで日照や水路をめぐるトラブルの原因を減らすことにもなります。

しかし近年は、高齢化による担い手不足で、比較的条件のいい地区であっても耕作放棄地が目立つようになりました。単純に考えると、使わなくなった田畑があるなら、売りに出してしまえばよいのではないかと思うのですが、農地は農業従事者でなくては買うことができず、前述の通り転用もきびしく制限されているため、売りたくても買い手がつかないまま荒れていく例もあります。

一方で国は農業の大規模化、省力化を進めるためにバラバラの農地をまとめ、機械化に適応する形に整地し、農道や水路を整備しています。このような工事は個人で行えば膨大な費用がかかりますが、圃場整備は農林水産省の事業として進められ、地主や耕作者の負担は少なく抑えられています。

時々作りすぎた作物を畑にすき込んでいるニュースなど見るにつけ、税金を投入してまでこのような工事をやる意味はあるのかという疑問もあると思います。農地を農地として守られなくなると、農地だった場所が投機の対象になり、利益の少ない農業を続けられる場所がどんどん減ってしまうおそれがあります。結果、国内での農業生産が廃れ、ただでさえも低い食料自給率がさらに下がるということにつながってきます。

安い外国産の農産物をどんどん買えばいいという考えの方は、このブログの読者にはほとんどいらっしゃらないとは思いますが、今回のように海外からの輸出入が滞ったり、気候の変動で凶作になれば、これまで安く手に入ったものがあっという間に高騰したり、売ってもらえなくなるという危険性があります。日本はこの点大変に呑気なのか、そうさせられているのかは定かではありませんが、食料自給率を上げることは、基地や防衛用のミサイルを整備することよりも、はるかに重要な自衛手段なのです。多くの国で産業としての効率の悪い農業に高い予算を投じて保護し、自給率を維持しているのは、その重要性が広く理解されているからです。

今、ワクチンの国内生産ができず、海外からの輸入に頼っていることにより、生産手段を持たない国が弱い立場に立たされていることを思えば、食べ物に関しては、それよりも深刻であることは言うまでもないのですが、実際に意識している人が少ないのはとても危険なことです。

しかし、人々が貧しくなると、目先の生活で精一杯になり、とにかく価格が安いことに価値基準が置かれるようになります。安くなければ売れないので、商品はさらに安くなり、その分の人件費も削られるので、人々はますます貧しくなります。その結果が今ということでしょうか。

少々脱線したようですが、毎日の食卓の問題が生産地を超えていずれ、世界の問題につながっているということを少しでも知っていただきたいのです。

posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 11:52| Comment(0) | 有機農業の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月11日

パートタイムスタッフ募集についての追記。

パートタイムスタッフ、というとまるでただの作業員を募集しているように思えて他の呼び名を探しましたが、余計にわかりにくくなりそうなので、とりあえずはこれでいきます。

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これまでに弊社で採用してきた正社員は、将来専業農家として自分の農場を持ちたいという希望があったり、実家の畑を継ぎたいというタイプの人が多かったのですが、コロナのことがあり、農業への関わり方も多様になるべきだという考えから、今年からフルタイムではないスタッフを募集することにしました。

もちろんただの作業人員ではなく、働きながらも有機農業について主体的に学び、いずれ自分の畑でその技術を生かしたいと考えている人です。加えて、将来は会社のある香美市香北町周辺で田畑を耕し、有機的な地域づくりに加わっていただけることも条件としています。

田舎で自給的生活をおくることにあこがれて来る移住希望者は、コロナ以前から少なくなかったのですが、現実には簡単ではありません。農薬や化学肥料を使わないで農作物を作りたいと思えばなおのこと、知識や経験がなければ自分が食べる分さえも収穫できなかったり、やっと実った作物を獣に食べられてしまうなんてこともよくあることです。これまでも移住者が新規就農して、補助金などの支援が終わった後も農業を続け、地域に根付いた例は、残念ながらとても少なかったのです。

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しかし、元々この地域では、米や農作物の価値が今よりもっと高かった時期でさえ、専業農家はほとんどいませんでした。林業、養蚕、炭焼きなど二つ以上の生業を組み合わせた兼業や複業で暮らしを支えてきました。

コロナでテレワークの環境整備が急激に進む中、この辺境の不便な土地でさえ、兼業の組み合わせの可能性がぐんと広がる可能性があります。たとえば山間の小さな農地を耕し、自分や家族、身近な人達の分の米や野菜を作りつつ、ネットワークを利用して自宅でできる仕事に従事することも可能となるのではないかと思うのです。

弊社の基本理念の中に、「豊かな大地と自然を次世代に引き継ぐことが出来る総合的な環境作りを行い生産、流通、消費と有機農業に携わる全ての人に恵みが得られる様に努力していきます。」という一文がありますが、ここで働き、有機農業の技術を学んだスタッフが将来もこの地域に根付き、会社の圃場以外でも有機の田畑が増えていけば、いずれ有機が当たり前の世界も夢ではないはずです。

生姜や里芋に子株がついて膨らんでいくように、新しいスタッフの中から、この地域に根付く有機の仲間がこの先どんどん増えて、香北は有機の里!と呼べるくらいになればいいなー。

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posted by 大地と自然の恵みスタッフ at 11:23| Comment(0) | 有機農業の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする